未体験HORIZONの「PVらしさ」

Aqours4thシングル「未体験HORIZON」リリースまであと少し、わくわくしながら発売の前に試聴PVを観て感じたことを備忘録として書いてみます。

Aqoursのみんなが作ったPVって感じがすごくするなーってお話です。

 

ラブライブ!シリーズのPVつきシングルは、それ自体が一つのストーリーとして存在する独立した作品です。これまでのμ'sの6曲、Aqoursの3曲ともそれぞれ各キャラクターの新しい魅力が詰め込まれ、現実世界の私たちファンや新しくラブライブ!シリーズに接する人に対するPromotion Videoだったと思います。

もちろん「未体験HORIZON」においてもそれは変わらないのですが、楽しみすぎて繰り返し観ているうちに、加えてラブライブ!サンシャイン!!の世界のAqoursのみんな自身がPVを作ったように感じるところがいくつかありました。

 

μ'sは「僕らのLIVE 君とのLIFE」から「Wonderful Rush」までの5曲の後にアニメ1期、その後に「Music S.T.A.R.T!!」そしてアニメ2期と劇場版、Aqoursは「君の心は輝いてるかい?」「恋になりたいAQUARIUM」のあとにアニメ1期、その後に「HAPPY PARTY TRAIN」があってアニメ2期と劇場版、というように、大雑把に言ってPVはアニメのストーリーより前に存在してきました。

そのため、例えばラブライブ!2期9話「心のメロディ」での「Snow halation」、例えばラブライブ!サンシャイン!!2期4話「ダイヤさんと呼ばないで」での「恋になりたいAQUQRIUM」など、曲そのものであったりPVのシーンや状況であったりがしばしばアニメに輸入されてきました。

しかし「未体験HORIZON」では、Aパートの1年生組、間奏の劇場版衣装の6人というように、明らかにアニメを意識したシーンが挿入されています。いわば今までになかった逆輸入です。

 

さらに注目したいのはAパートの1年生組で、それぞれ

1. 部員募集の張り紙を見る花丸

2. 幼少期の善子と花丸

3. マルサン書店の3人

ですが、いずれもアニメ1期そのままの移植ではなく、新たに作られているカットです。

1はそもそもアニメにありませんし、2は1期5話「ヨハネ堕天」の19:10~あたり、3は1期4話「ふたりのキモチ」の8:40~あたりに手が加えられたものになっています。(ぜひdアニメストアかAmazonPrimeかBDで観てみてください。)

また3については、ルビィちゃんが隠れている柱に『天使大辞典』の張り紙がありますが、これはラブライブ!サンシャイン!!1期放送当時にはなかったものです。

 

そして言うまでもなく、冒頭にはAqoursの1stシングルから3rdシングルの背景とセンターメンバーのカットが挿入されています。

 

これらを踏まえ、劇場版までのストーリーを駆け抜けた彼女たちが、改めていま、自分たちの歩んだ道、体験したことを振り返り、それを演じ直してPVに織り交ぜているのではないだろうか、と考えています。

 

 

自分たちの「これまで」を抱きしめて、力強く「これから」へと進んでいく。

「前へ進むんだ 思い出抱いて」、という歌詞に象徴されるような、明るく前に進み続けるAqoursらしい素敵な4thシングル、発売が待ち遠しいです。

 

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